プリザーブドフラワーとは?
まるで生花と思わせるような美しさと感触をあわせ持っているのに、お水を必要としません。
ただし、お花や葉の種類が少なく、花びらの色のグラデーションもないので全く生花と同じようにアレンジやブーケを作ることはできないのが少し残念ですね。
でも、だからこそ、生花の美しさが貴重であることを改めて感じさせられます。
プリザーブド「preserve」とは「保存する」という意味です。
長期間、保存するための加工を施した花ということですね。
発祥は1980年代のイタリア、またはアメリカなどといわれています。
その当初は、葉や小花のみでした。
1991年、バラのプリザーブドフラワーがパリで誕生してから、世界にこの花が広がり始めました。
プリザーブドフラワーの作り方は?
簡単にいいますと、樹液を抜いた生花に、グリセリンや色素などの溶液を吸わせてあります。
この溶液はオーガニックなものや、人体には無害なものが使用されていますよ。
*プリザーブドフラワーに吸わせてある溶液が衣服に付くこともありますので、取り扱われるさいにはお気を付けください。
趣味でプリザーブドフラワーを作る方もいらっしゃいますが、美しいプリザーブドフラワーを作るには、高度な技術や手間、時間を要するようですよ。
そういったことを知ると、プリザーブドフラワーの花材が高いのはもっともなことなのだな〜と感じます。
プリザーブドフラワーの魅力とは?
プリザーブドフラワーは永遠のものではありません。
色の劣化や花びらのひび割れが時間の経過とともにあります。
これは、自然の法則ですが、私もできるものなら、永遠に美しさを保つものを作って欲しいと思っていました。
でも、ある方のお話を聴いて、はっとしました。
プリザーブドフラワーブーケをお式で選ばれた方がこうおっしゃいました。
「私は5年ほど前にプリザーブドフワーブーケを結婚式で使い、今も記念に飾ってあります。
色は時間とともに変わってきたけれど、それはそれでアンティークっぽい雰囲気で、時を刻んだ感じがして好きですよ。」
そのお話を聴いてから、私も変わっていくお花の色を楽しめるようになりました。
私はお花なら生花でも造花でも大好きです。そしてプリザーブドフラワーも。それぞれの魅力が、毎日の生活を豊かにしてくれますよね。